子供とハイキング 大阪 河内長野市 岩湧山ハイキング

岩湧山は、新緑、花ススキ、そして四季折々の草花と魅力満点です。

岩湧山頂から眺望
岩湧山頂から眺望

子供とハイキング 大阪 河内長野市 岩湧山ハイキング

岩湧山は、大阪府河内長野市にある山で標高897.1m、河内長野市を代表する山です。奥河内の観光地の一つ。
岩湧山の登山道は、大阪でも指折りの自然豊かな道で、その一部は屯鶴峯(どんづるぼう)に始まり、二上山、岩橋山、大和葛城山、金剛山、岩湧山、槇尾山を結ぶ全長約45 kmに及ぶダイヤモンドトレールのコースの一部になっています。

山頂からは大阪平野、大阪湾を臨むことができます。また山頂付近の約8haは茅葺(かやぶき)屋根を葺 (ふ) くのに用いる茅を刈る茅場になっており、秋にススキの穂が広がる様はとても美しく、新河内長野八景に岩湧山頂の花すすきとして知られています。ススキの穂が広がる様子を一目見ようと、多くの人が訪れる人気の山です。
ここの茅場で収穫された茅は文化財建築の修復などに使用されます。茅を麓に下ろすための「梅ノ木永久索道」がありましたが現在はその骨組みが残されています。

秋のススキ:
山頂一帯はキトラと呼ばれススキの草原が広がります。例年、9月中旬から11月中旬まで長く楽しむことができます。
3月末頃には、次の良質なカヤを育てるために山焼きが行われます。山焼きの見学はできませんし、ダイヤモンドトレールが一時通行止めになります。

梅ノ木永久索道跡:
刈り取りしたカヤを麓まで降ろすために使われていた設備。現在は千石谷林道の開通により使われなくなりました。

オオナンバンギセルをはじめとした草花がいたるところで咲き、春から夏にかけてはオオルリやカッコウたちが子育てに勤しむ姿も愛でられます。和泉砂岩の互層が美しい渓谷をつくる一方、山頂付近では秋になると穂を広げたススキが辺りを黄金色に染め、風になびいて一面に波打つさまは息を飲む美しさです。

オオナンバンギセル

オオナンバンギセル
本州〜九州の山地に生える一年草の寄生植物です。
ススキやノガリヤスなどのイネ科の植物の根に寄生します。自ら光合成を行わない全寄生植物で 根の一部の寄生根とよばれる特殊な根を宿主の根に結合させ、養分を奪って生活しています。
やや標高が高い場所に生えます。
ここではススキに寄生していす。

オオルリのオス

オオルリのオス
日本へは夏鳥として渡来・繁殖し、冬季は東南アジアで越冬する。高い木の上で朗らかにさえずる。姿も囀り(さえずり)も美しい。

ハイキングシーズンは、春や初夏の草花の多い時期や秋のススキの時期が良いです、
真夏は標高がそれほど高くないため、歩くとかなり暑くなります。森の中はまだ涼しいのですが、それでも熱が体にこもり熱中症になりやすいので注意が必要です。
冬は積雪・凍結するためアイゼンが必要となりますので子供と行くには厳しい山になります。

今回は岩湧山の中腹にある駐車場をスタート地点にして「いにしえの道」「いわきの道」「ダイヤモンドトレール」を通り、岩湧山の山頂までのハイキングを紹介します。

いにしえの道

いにしえの道:
かつて山伏たちが岩湧寺にかよった山道。途中に「行者の滝」をながめるスポットがあります。石畳の道沿いには秋になると一面にピンクの秋海棠の花が咲きます。

いわわきの道

いわわきの道:
登山口からダイヤモンドトレールまで60分、さらに西に30分で山頂に到着。東に進めば紀見峠へ。家族向けの比較的ゆるやかなコースです。途中に展望デッキがあり、景色を眺めながら休憩できます。

ダイヤモンドトレール

ダイヤモンドトレール:
ダイヤモンドトレイルは、大阪、奈良、和歌山の1府2県にまたがっています。ダイヤモンドトレールの全道が金剛生駒紀泉国定公園の中に含まれ、都市の近郊にありながら自然が溢れています。

施設・見どころ案内

岩湧の森 四季彩館

岩湧の森 四季彩館
岩湧山の中腹、標高500mにあり、テラスからは大和葛城山や二上山、生駒山のパノラマが楽しめます。
開館時間:10時~16時30分
休館日:月曜日と火曜日(祝休日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日
変更される可能性があるので「岩湧の森 四季彩館」で確認してください。

岩湧寺

岩湧寺
大宝年間(701~704)に修験道の開祖 役小角(えんのおづぬ)が開基したお寺。山伏たちの修験道場として栄えました。境内には本堂と三間二層の多宝塔があり、本尊の大日如来坐像とともに国の重要文化財に指定されています。

展望デッキ

展望デッキ
展望デッキには四季彩館から「いわわきの道」をゆっくり登り30分
高くそびえる「サワグルミ」の木陰にデッキとベンチが設置されています。谷間の風が涼しく水音を聞きながらの休憩は、登山の疲れを和らげてくれます。

せせらぎコーナー

せせらぎコーナー
第3駐車場と第4駐車場の中程に入口があります。通常水量は少ないので飛び石の上を通行することはできますが、滑りやすいので充分に気を付けて渡ってください。真夏でも通りぬける風が心地良いスペースです。

山頂トイレ

山頂トイレ:
汚水をカキ殻と活性炭で高度に処理し、再びトイレの洗浄水として循環再利用できる、環境に配慮したトイレです。 屋根で集めた雨水を掃除の時に利用しています。”

四季彩館の周辺・散策ルート案内
四季彩館の周辺・散策ルート案内
このマップは「岩湧の森 四季彩館 周辺・散策ルート案内」さんからお借りしています。

場所

岩湧の森 四季彩館:
 住所:〒586-0071 大阪府河内長野市加賀田3822-1
 電話:0721-63-5986

岩湧寺:
 住所:〒586-0071 大阪府河内長野市加賀田3824
 電話:0721-62-4000

コース対象者

小学生高学年からをおすすめの対象にしています。
標高差約520m、距離約5.6kmのコースです。登山道は整備されていて歩きやすいですが、急坂の道があること、距離が比較的長いことから小学生高学年からをおすすめの対象にしました。

コース概要

岩湧山ハイキングコース
岩湧山ハイキングコース
岩湧山ハイキングコース標高差
岩湧山ハイキングコース標高差

地図を見てもらい自分でコースを考えるのも楽しいですので、体力や年齢を考えながらコースを自由に変更してください。

小学生高学年からをおすすめコースは、駐車場・(いにしえの道)・岩湧の森・四季彩館(トイレ)・登山口・(いわきの道)・展望台・(いわきの道)・(ダイヤモンドトレール)・山頂・(ダイヤモンドトレール)・(急坂の道)・登山道・(四季彩館)・駐車場へ戻ってくるコースです。

帰りの「急坂の道」は階段が続く道ですので、行きと同じ「いわわきの道」や「ぎょうじゃの道」「みはらしの道」を降りてきても楽しいかもしれません。
帰りは「四季彩館」に寄って景色を見ながらティータイムやせせらぎコーナーで遊ぶなども子供の体力に合わせて組み合わせてください。

また、子供がバテてしまった場合には、展望デッキで折り返すとか、ダイヤモンドトレールを少し歩いて折り返すとか、無料をしないようにハイキングを楽しみましょう。

整備された登山道を歩きます。登山道では子供の様子をよく見て休憩を入れつつ歩いてください。

駐車場の標高:約400m
岩湧山の標高:約897m
標高差:約520m
距離:約5.6㎞
時間:約240分程度(休憩含まず)

※山の天気は変わりやすいので、天気予報を見て行きましょう。
※岩湧山は約900m、平地に比べ約5.4℃は涼しいもしくは寒いです。
※靴底が滑りにくく、歩きなれた靴で歩きましょう。
※季節に合わせて羽織れるものを一枚持って行ってください。

トイレ

四季彩館と山頂トイレの2か所です。行きに四季彩館に寄ってハイキング情報の入手、トイレを済ませましょう。

交通機関・駐車場

公共交通機関:
 最寄りのバス停留所からかなり遠いです。
 ですので、子供とハイキングをする場合の利用は難しいです。
 「四季彩館へのアクセス」で確認してください。
車:
 岩湧の森の第二駐車場をスタート地点にしていますが、他にも駐車場が有ります。
 他の駐車場利用の場合はスタート地点を変更してください。
 ただ、道幅がかなり狭いので登山者や対向車に十分注意して運転してください。
 同じく「四季彩館へのアクセス」で確認してください。

Googleマップで「岩湧の森駐車場」で検索すると出てきます。

岩湧山ハイキング駐車場マップ
岩湧山ハイキング駐車場マップ

※お願い
掲載情報に誤りを見つけられた方はお手数ですが、コメントでお知らせ頂けるとありがたいです。駐車場が使えなくなっていた、有料になっていたなどなど。よろしくお願いします。