地形の名称と歩き方

地形の名称と歩き方

登山道の説明のなかに、ガレ場や岩場などさまざま地形が出てきます。
どのような道や状態をそう呼ぶのかを整理してみます。

子供を連れてハイキングや登山を行うのですから、安全第一で臨みたいですね。
山の登山記録や情報をWeb検索したり、他の人から登山道の状況を聞いたり、する場合にもきちんと把握しておくことは大切なことです。
また、簡単ですが歩き方などの注意点も合わせて載せておきました。
他のハイキングされている方と話すときにも知っておくと便利ですので、一読をお勧めします。
いろいろな呼称があると思いますが、代表的なものを挙げておきます。

地形の名称と歩き方

ザレ・ザレ場

山腹の崖崩れ場所。砂礫地。
「ガレ」より岩屑がこまかく小石や砂を敷いたような場所をいいます。
ザレは、火山の火口周辺や、花崗岩などの岩盤が露出した山に多く存在します。

ザレ・ザレ場の歩き方

ザレを通過するときは、小石や砂に足をとられ’ズルッ’と滑ることがあります。
登りは比較的滑ることが少ないのですが、下りはズルッと滑っている人を見かけます。

下りは疲れていることや、滑るのが怖いので体重を後ろにかける傾向がある人が滑り易いです。
滑らないようにするためには、地面に対して垂直・90度で足をおろすことが重要です。
垂直におろすと足全体に体重が掛かるので滑りづらくなります。
後ろに体重を掛けると、かかとに体重がかかり、かかとが前にズルッと滑ります。

ザレは、場合によっては踏み跡が残りづらいため、踏み跡をよく確認することが大切です。
とくに大きなザレ場では、道を見失うとすぐに元の道に戻ることができなくなるかもしれません。

※ザレの堆石が厚くなると「ザク」とも呼びます。

ガレ・ガレ場・ガラ・ガラ場

砕石の堆積した斜面。
岩壁や斜面から崩落した岩クズが辺り一面に散乱して堆積している場所のことです。
「ざれ」より石が大きいものを言います。
傾斜角が30度以上の急なものを「ガレ」といい、それより平らな場を「ガラ・ガラ場」という。

更に大きな石や岩がゴロゴロところがっているところは、「ごうろ」、「ゴーロ」と呼ばれます。
ごうろが広範囲にわたっている場所は【ごうろ帯】と呼ばれます。
石の大きさは様々で、大きいものは数メートル~数十メートルにおよぶものも。
人間の背丈よりも大きな石が数多くある場所は【巨岩帯】といって区別することもあります。

ガレは、沢の源頭や高山の稜線に多く存在します。

ガレ・ガレ場の歩き方

ガレ場を歩くときは、自身の身の安全確保と落石等で他人を傷つけないようにすることが大切です。

まず浮石に乗ってしまうと、バランスを崩し転倒しやすい場所です。
転倒だけでなく、足をくじいたりもします。
足元が崩れかけている場所や安定していな岩クズを避け歩くようにします。
安定した場所をさがして一歩一歩慎重に歩くようにします。
みんなが良く使うコースは安定していることが多いですので、コースを外れることなく、マークに従い、コース上を歩くことが大切です。

また、岩は雨が降ったりして濡れていると滑りやすいです。
岩が濡れている場合は、安易に乗らずに滑らないように注意して歩きましょう。

ガレ場は不規則な形のまま堆積したために落石も起こりやすいです。
下に人がいる場合などは、不注意に歩いて岩を落とさないように注意が必要です。

また、ガレ場では落石の危険があるため休憩は止めましょう。

岩場

岩肌がむき出しの山道のことです。
岩につかまって登り降りをするような場所を言います。
ロッククライミングをする岩の壁もそう呼ばれることがあります。

岩場の歩き方

基本的に岩場は難所とされています。
中級以上の登山者が登るコースとされます。
ただ、子供には岩場が楽しく感じることも多く、安全を確保しつつ岩場を楽しめるコースもありますので親の技量があれば岩場を楽しみたいものです。

岩が濡れていると、ガレ場と同様に足を滑らす可能性が高いので、注意して足を運んでください。
岩場を安全に登り下りする基本技術に「3点確保」があります。

「3点確保」(3点支持)
まず岩場で焦ること、慌てること、急ぐことは最もしては行けないことです。
逆に、焦らせること、慌てさせること、急がすことは、決してしてはいけません。

岩場では落ち着いて、手がかり、足場・足がかりになる岩の突起や割れ目を見きわめます。
※子供と同行する場合は足場がしっかり確保できる岩場を楽しみましょう。
基本は手足の4点がいずれも岩をとらえた状態です(基本状態)。
そこからは、いずれか1点だけ順次交代で動かすようにします。
これを「3点確保(3点支持)」といい、岩登りの基本技術になります。

基本状態から、無理のない距離、あまり遠くの手がかりや足場をとらえようとせず、小刻みに岩場を移動するようにします。
遠くの手がかりや足場は体を伸びきらせてしまい、3点確保が困難になり、エイ!ヤー!と移動することで、転落につながります。
重要なのは2本の手、2本の足が無理なく収まる範囲で手がかり、足場が得られる「ルート」を探しつつ登ります。
※子供は大人に比べ手足が短いので決して無理をさせないようにしましょう。

クサリ場(鎖場)、ハシゴ

険しい岩場などに、安全のために鎖が取り付けられている場所。
梯子を取り付けている場所は【ハシゴ場】という。

一般登山道の急斜面の岩場などに、登降時の安全確保のための「鉄のクサリ」が設置されていることがあります。
ロープやクサリ場は急勾配の斜面の他、両側が切れ落ちているヤセ尾根などの危険な場所を、安全に通過できるように設置されているものです。

子供を同行する場合は、クサリ場(鎖場)は避けたいところですので事前に調べるポイントになります。
低山でも設けられているところもあります。
クサリ場は通過に危険と判断された場所に設けられているものですので、過信や安易な判断をせず慎重に検討しましょう。

クサリ場(鎖場)、ハシゴの登り方

まず、クサリはバランスを取るための物です。
クサリ場を通過するポイントは「クサリに頼りきりにならない」ということです。
クサリをたぐり寄せるようにして腕力で登っていく人が居ますが間違っています。

クサリは鉄製であっても万が一のことがあるかもしれませんし、手が滑ることもあります。
クサリはあくまでもバランスを取るために持ち、手の力ではなく足で登り下りしましょう。

ハシゴは鉄製の他に木製もあります。
朽ちていないか、ボロくなっていないか確認しましょう。
はしごはほぼ垂直に設定されている場合が多いです。
下にいると物が落下してくる可能性もありますので、注意を払いましょう。
腰が引けすぎるとバランスを崩す元になります。怖がらずに姿勢正しく登りましょう。

※クサリ・ハシゴともに、1区間につき1人が使用することが基本です。

巻き道

滝や淵やガレ場などを避けて、安全に迂回して登ることができる道。

尾根・ヤセ尾根

尾根(おね)は、谷と谷に挟まれた山地の一番高い部分の連なりのことです。
山稜(さんりょう)、稜線(りょうせん)とも言います。
富士山のような円錐形の山では尾根は明確には存在しませんが、雨による浸食で谷ができ始めると、尾根ができるようになります。

尾根は位置が把握しやすく、コースがわかりやすいため、道としてよく使われています。
また、山頂と山頂を結ぶ尾根は特に稜線・主尾根と呼ばれ縦走する場合に良く使われます。
山頂から谷へ向かう尾根は、枝尾根・支尾根と呼ばれます。

尾根の中でも両側の両側の斜面が急峻で道幅の狭い尾根をヤセ尾根・瘦せ尾根と呼びます。
ヤセ尾根の他に、鎌尾根、馬の背、剣の刃渡り(つるぎのはわたり)、金冷やし(きんひやし)などと呼ばれたり、外国語ではアレート(仏: arête)、グラート(独: grat)、リッジ(英: ridge)と呼ばれます。
氷河の作用(氷食作用)によって作られた痩せ尾根は、日本では特にアレートと呼ぶ場合が多いです。
ヤセ尾根の中でも特に急なものは、ナイフエッジ(英: knife edge)とも呼ばれます。

ヤセ尾根の歩き方

足もとに充分注意して歩くのはもちろんですが、登山者が交差するだけの道幅のない尾根もありますので、通過する前に逆方向からくる登山者がいないかどうか確認してから進みましょう。

木道

木道とは、貴重な食物を保護するために、湿原などに敷設されている木の道のことです。
丸太組の木道もなくはないですが基本的に凸凹が少なく、湿原などに設置されていることから平坦な道です。

木道の歩き方

木道はとにかく滑りやすいです。
山道の木の根も濡れているととても滑りやすいですね。
雨や朝露で濡れていると迂闊に歩くと滑ってこけてしまします。
子供と同行するときは、子供の安全のためにも、保護区に落ちないためにも、十分注意させましょう。

また、整備が行き届かず朽ちた木道も見かけることがあります。
踏み抜いた穴にハマることはないと思いますが、自分が踏み抜いてこけないようにしましょう。

歩くときにはすり足気味に両足を動かして慎重に歩くと滑りにくいし比較的安全です。

木段

木段とは、急坂や段差に設けられた木組みの階段です。

木段の歩き方

木段も濡れていると滑ります。
下りの時に良く滑るので安易に足を乗せないようにしましょう。
また、歩幅などが合わず歩きにくいと感じる木段もありますが、木段は登山道の侵食防止や植生保護という意味もありますので、道をはずれずに歩きましょう。

渡渉(としょう)

渡渉とは、沢に橋がなく、飛び石伝いや水流に踏み込んで渡ることをいいます。
一般的な登山道でも、ごく小さな流れを渡渉する場合があります。

渡渉の歩き方

飛び石は伝いは、思わぬ事故につながります。
全体重が乗っているときに滑って転んだり、石が安定していなく足場が崩れたり。
勢いよく渡るのではなく、足元を確保しながら渡りましょう。

子供と同伴の場合は、特に水流に注意してください。
沢の水流は、想像以上に力が強く、徒渉できるのは靴に水がかかる程度まで。
足首以上の深さになると危険、膝まであったら歩くことも困難です。
とくに雨天後など沢が増水しているときは、充分な注意が必要です。

雪渓(せっけい)

雪渓とは、残雪のことで、周りの雪が解けているのに谷や沢の積雪が溶けずに残った雪およびその地帯のことです。
稜線や斜面の窪地の残雪を「雪田」と区別して呼ぶこともあります。
夏山の一般コースでも雪渓が残っている場合があります。

雪渓の歩き方

子供と同伴で雪渓をあるこことはないと思いますし、同伴するなら大人のスキルは十分と思いますが。。。
大規模な雪渓を歩く際は、靴底に装着する滑り止め「アイゼン」が必要です。
亀裂(クレバス)をさけたり、雪の上を転がる落石に警戒する、といった危険回避も重要です。

右岸/左岸、出合、頭

沢(谷、川)の上流から下流を見て、右の岸を「右岸」、左の岸を「左岸」と言います。
沢に沿って上流へ登っていく場合はでも「沢(谷、川)の上流から下流を見て」です、間違えやすいので注意しましょう。

「出合」とは、沢や川の支流が本流に注ぐ地点を呼びます。
また、登山道の分岐や、登山道と車道が交わる地点などでも使います。
「頭(あたま、かしら)」とは、沢の源頭にあたる尾根上の突起を呼びます。

子供とハイキング 三重県 三重郡菰野町 御在所岳(1,212m) 武平峠ハイキング

子供とハイキング 三重県 三重郡菰野町

標高1,200まで岩場を登るハイキングを楽しみませんか。

御在所岳(1,212m) 武平峠ハイキング

御在所岳からの風景

御在所岳からの風景


御在所岳(ございしょたけ)は標高1,212mで鈴鹿山脈のほぼ中央に位置し御池岳、雨乞岳に次いで3番目に高い山です。
急峻な岩壁やツツジ科の花々が美しい、変化に富んだ山です。
春にはツツジや桜、そして様々な植物、夏にはアカトンボ、秋には紅葉、冬には樹氷や冬山登山と、四季を通じて楽しむ山として最適です。
一方、「藤内壁」(とうないへき)などの岩肌を有し、ロッククライミングの名所ともなっています。

三重県側の湯の山温泉から山頂直下まで御在所ロープウェイが通じているので、もし帰りが不安になった場合子供だけロープウェイで降ろすなどできます。
広い山頂部は御在所スキー場となっており、そのリフトを利用して、一等三角点のある西端の山頂まで行くことができます。

以前にこの御在所ロープウェイを利用して標高1,180mまで運んでもらい、頂上へハイキングを行う『御在所岳 ロープウェイ山頂ハイキング』を紹介しました。
3世代でハイキングや、親も初めての登山で不安と言うことでしたら、『御在所岳 ロープウェイ山頂ハイキング』が便利だと思います。

今回はもう少しハードなハイキングをご紹介します。
ただ、ガレ場や岩場などもあり、かつ、滑りやすいところもあるので高いところが苦手な子供には不向きです。
逆に岩場が楽しい子供たちには、かなり楽しめるコースです。

施設:
 観光リフト
 レストラン
 ニホンカモシカセンター

場所

御在所ロープウエイ株式会社
 〒510-1233  三重県三重郡菰野町湯の山温泉
 TEL 059-392-2261

コース対象者

小学生高学年からをおすすめの対象にしています。
距離は短いですが、ガレ場や岩場などもあり、かつ、滑りやすいところもあるので小学生高学年からとしています。
親子ともに十分な経験と高いところが苦手でなければ3年生からも可能ですが、良く検討してください。
標高差約410m、距離約1.2km

コース概要

御在所岳・武平峠登山マップ

御在所岳・武平峠登山マップ


御在所岳山上公園案内図
上の「御在所岳山上公園案内図」は『御在所ロープウェイ』さんホームページからお借りしています。
地図を見てもらい自分でコースを考えるのも楽しいですので、体力や年齢を考えながらコースを自由に変更してください。

小学生高学年からのおすすめコースは、鈴鹿スカイラインの武平峠経由で御在所岳を登るコースです。
武平峠駐車場・・武平峠・・長者池・・御在所岳(山頂・山上公園)・・長者池・・武平峠・・駐車場へ戻ってくる折り返しコースです。

登山道を歩きます。登山道では子供の様子をよく見て休憩を入れつつ歩いてください。

道はわかりやすいので迷うことはありません。

駐車場の標高:約800m
鎌ヶ岳の標高:1,212m
標高差:約410m
距離:おおよそ1.2km(頂上付近散策含まず)
時間:約150分程度(休憩含まず)

※御在所岳は約1,200mありますので、市街地に比べ平均5~6℃は涼しいもしくは寒いです。
※季節に合わせて羽織れるものを一枚持って行ってください。

トイレ

駐車場にあります。
御在所岳頂上付近は、現地に付いたら確認してください。

交通機関・駐車場

公共交通機関:
 見つかりませんでした。
車:
 国道477号線・鈴鹿スカイラインの武平峠の駐車場を利用します。

ヤマビル対策

ヤマビル対策

ヤマビル(山ヒル・ヤマヒル)は、身近な山にも現れます。
丹沢山地や鈴鹿山脈などが有名ですが、日本では岩手・秋田県以南の本州から四国、九州に分布する厄介なやつです。
地名で、ヒルコバ 、蛭ヶ岳、ひるがの高原などは、ヒルに由来する地名と言われています。

ヤマビル注意

秦野市さんの看板を借りています

ヤマビルとは

ヤマビルは陸に棲むヒルで、吸血性のヒル類です。
普通はヤマビルと呼ばれることが多く、山ヒルと呼ばれることもあります。

以前は山奥の森林に生息するもので、特に湿潤な場所に多いというのが一つの定見であり、深い森と結びつけて恐怖をもって語られてきました。
たとえば『高野聖』には「恐ろしい山蛭」が木の上から落ちてくるシーンが描かれています。
しかし平成に入ってから温暖化のせいか、人里での被害も出ており、その生息地の拡大が言われています。

ただ、寄生虫や病原体の伝搬などの報告はないです。
しかし、気が使ないうちに血を吸われ、衣服やその他が血まみれになること、ヤマビルがヌメヌメして気色が悪いことなどから被害にあいたくないですね。

ヤマビルの活動時期

ヤマビルは乾燥に弱いため、湿度の高い環境になると活動を始めます。
秋が深くなると姿を消し、春になり暖かくなると現れます。
梅雨の時期は活動範囲も広がり、いたる所に現れます。

人などの動物が接近すると二酸化炭素や振動、熱などによって感知し表に出てきます。
あるいは草に登って体を長く伸ばして直立し、その先端をあちこち振り回すように動かし、吸血相手を探すような動作もします。

晴天時には一見いなさそうですが、実は落葉の下などに潜伏してじっとしており、人などが近づくと動き出します。
また、木の上に待機し、頭上から降ってくるヤマビルも居ますので、知らないうちに上半身も血まみれにならないように注意しましょう。

ヤマビル対策

近寄られないようにするために

近寄られないようにするためには、ヤマビル忌避効果の高い「ヒル下がりのジョニー」などのヒル除けスプレーを使いましょう。
塩水を登山靴などに散布しておく手もあり、そのあたりは予算などで決めましょう。

近寄られた時のために

近寄られた時のために、皮膚を露出する部分を減らします。
また、足元は靴の中にズボンを入れるなど、簡単に侵入されないように工夫しましょう。
足元は狙われやすいので特に靴下は分厚いものを着用しましょう。
また、長袖にしたり、首元にタオルを巻いたり、つばの広いハットを着用したり頭上からのヤマビルにも対応しましょう。

不幸にも喰いつかれていたら

不幸にも喰いつかれているのを発見したら、むやみに手で払いのけてはいけません。
噛みついているときに無理に払いのけると、ヤマビルの体液が逆流したり、噛まれた箇所に牙が残ってしまうことが有るので。

では、どうしたらいいかと言うと、ヒル除けスプレーや塩、塩水などヤマビル忌避効果のあるものをかける。
たばこの火などを近づけるのは、ヤマビルの体液が逆流することもあるので。。。とも言われています。
※アンモニアが入ってるものをかけるのは傷を悪化させてしまいますので止めましょう。

不幸にも喰いつかれた後だったら

少量の出血ですが長時間だと、血だらけになっていることと思います。
血が出ていたら、「ヒルジン」を絞り出す処置をしましょう。

ヤマビルは噛みつく際、「ヒルジン」という血液が固まらないようにしてしまう成分を注入します。
「ヒルジン」を絞り出す処置をしないと血は出続けます。
4~5時間出続けることもあるそうです。

1)傷口の辺りをつねって絞り出すような感じで「ヒルジン」を出します。
※ポイズンリムーバーが有れば尚良し。
2)傷口をしっかり洗い流して、消毒用エタノール等で消毒します。
3)抗ヒスタミン剤(ムヒ等)を塗り、絆創膏などで圧迫止血を行います。

とりあえず、ヤマビルの生息しそうな場所を通る場合は、ヤマビル忌避効果のあるものを持って行きましょう。
以上、しっかりヤマビル対策をしてハイキングを楽しみましょう。

子供とハイキング 三重県 三重郡菰野町 鎌ヶ岳(1,161m)

子供とハイキング 三重県 三重郡菰野町

鎌ヶ岳は、山全体が花崗岩からなり、鈴鹿山脈で最もアルペン的な山で飛騨山脈の槍ヶ岳に似た鋭く尖った山です。

鎌ヶ岳(1,161m) ハイキング

鎌ヶ岳の上空からの風景

鎌ヶ岳の上空からの風景


鎌ヶ岳(かまがたけ)は、三重県三重郡菰野町と滋賀県甲賀市にまたがる鈴鹿山脈南部の標高1,161mの山です。
鈴鹿国定公園内にあります。
関西百名山及び鈴鹿セブンマウンテンのに選定されています。

鎌ヶ岳は、山全体が花崗岩からなり、鈴鹿山脈で最もアルペン的な山で飛騨山脈の槍ヶ岳に似た鋭く尖った山です。
南側の水沢岳へと続く痩せ尾根は、鎌尾根と呼ばれています。
また、「鈴鹿の槍ヶ岳」や「マッターホルン」と呼ばれることもあります。
三重県側の濃尾平野からや御在所ロープウェイからも、鎌ヶ岳の三角錐の山容を望めることができます。
山名は、北側と南側からは均整のとれた三角形の山容からでなく、東の一角から均整が崩れて湾曲した形・鎌に見えることが由来とされています。

登山ルートは多くの登山道が開設されています。
利用者が少ない、バリエーションルートもあるのでいろいろなルートを楽しむこともできます。
・鈴鹿山脈縦走路 国見岳 – 国見峠 – 御在所岳 – 武平峠 – 鎌ヶ岳 – 岳峠 – 水沢岳 –
・武平峠 湯の山温泉 – 御在所山ノ家 – 御在所岳表道分岐(覚明行者修行跡) – 武平峠 – 赤ガレ – 鎌ヶ岳[17][18]
・三ツ口谷 湯の山温泉 – 御在所山ノ家 – 三ツ口谷出合 – (大滝)[注釈 1] – 武平峠出合 – 鎌ヶ岳[19][18]
・長石尾根 湯の山温泉 – 長石谷登山口 – 長石尾根 – 鎌ヶ岳
・長石谷 湯の山温泉 – 長石谷登山口 – 犬星ノ滝 – 岳峠 – 鎌ヶ岳[14]
・馬の背尾根 湯の山温泉 – 三岳寺 – 馬の背尾根 – 雲母峰分岐 – カズラ谷分岐 – 岳峠 – 鎌ヶ岳
・雲母峰(きららみね)からの稜線ルート 雲母峰 – 馬の背尾根分岐 – カズラ谷分岐 – 岳峠 – 鎌ヶ岳
・カズラ谷 宮妻峡ヒュッテ – カズラ谷 – 岳峠 – 鎌ヶ岳[19][20]
・松尾川沿い(滋賀県側)
花崗岩の登山道は風化が進み溝状となっている箇所があります。
※山頂直下北側に急な岩場には鎖が設置されており、山頂直下の西側に新たに巻道となる迂回路が開設されています。

今回の小学生高学年からおすすめは、最短ルートの武平峠からの鈴鹿山脈の主稜線のルートです。

※鈴鹿山系の山は山ヒルが出ることで有名です。
『山ヒル対策』をして行きましょう。

施設:

場所

鎌ヶ岳
〒510-1233 三重県三重郡菰野町菰野

コース対象者

小学生高学年からをおすすめの対象にしています。
距離は短いですが、ガレ場が多く手を使う場所や砂が浮いていて滑る場所が多いです。
また、谷に面した道も滑りやすい箇所があるので、幼児には危険です。
ただ逆に高学年にとってはガレ場も挑戦しがいのあるものになり、楽しめると思います。
標高差約360m、距離約1km

コース概要

鎌ヶ岳登山マップ

鎌ヶ岳登山マップ


地図を見てもらい自分でコースを考えるのも楽しいですので、体力や年齢を考えながらコースを自由に変更してください。

駐車場から尾根道へ出てへ戻ってくる往復コースです。
登山道を歩きます。登山道では子供の様子をよく見て休憩を入れつつ歩いてください。

最後の分岐点は右の巻道へ

最後の分岐点は右の巻道へ


※山頂直下北側に急な岩場には鎖が設置されており、山頂直下の西側に新たに巻道となる迂回路が開設されています。
※必ず巻道となる迂回路を選んでください。
※間違って入ってしまうと途中から引き返すことも出来なく、非常に危険です。

駐車場の標高:約800m
鎌ヶ岳の標高:1,161m
標高差:約360m
距離:約1㎞
時間:約150分程度(休憩含まず)

※山の天気は変わりやすいので、天気予報を見て行きましょう。
※鎌ヶ岳は約1,160m、平地に比べ約6.6℃は涼しいもしくは寒いです。
※季節に合わせて羽織れるものを一枚持って行ってください。

トイレ

駐車場にあります。
西側の駐車場にはトイレがありません。

交通機関・駐車場

公共交通機関:
 見つかりませんでした。
車:
 国道477号線・鈴鹿スカイラインの武平峠の駐車場が利用できます。

子供とハイキング 三重県 いなべ市 藤原岳(1,144m)

子供とハイキング 三重県 いなべ市

山頂からの眺望はすばらしく濃尾と伊勢平野から先は伊勢湾までが見渡せます。

藤原岳(1,144m)ハイキング

藤原岳の上空からの風景

藤原岳の上空からの風景


藤原岳(ふじわらだけ)は鈴鹿国定公園の三重県いなべ市と滋賀県東近江市との境界にある山です。
高さは1,144mで鈴鹿山脈の北部に位置しています。
春先は、フクジュソウやセツブンソウなどの花を目当てに多くのハイカーで賑わっています。
日本三百名山及び関西百名山、花の百名山に選定されています。

山頂からの眺望はすばらしく濃尾と伊勢平野から先は伊勢湾までが見渡せます。
また、植物も花の百名山に選定されるほど豊富で、花の山としてよく知られています。

登山道は三岐鉄道の終点、西藤原駅からほど近くの表道(大貝戸道)と、山麓の名刹、聖宝寺からの中道、坂本谷をつめる裏道(聖宝寺道)があります。
※滋賀県側から登られることは少ないようです。
両道は八合目で合流しています。
9合目のさらに上には、避難小屋があります。
避難小屋から北側の縦走路の少し西にある天狗岩(標高1,171m)があり、藤原岳と合わせて登る人もいます。

表道登山口には、いなべ市が整備した、休憩所と駐車場があります。
休憩所にはトイレと休憩室と靴洗い場があります。
裏道登山口の少し上には、もみじで有名な聖宝寺があり、登山道の名称は聖宝寺が由来となっています。
なお、豪雨により登山道が崩れたり、一部に迂回路が設けられている場合もあります。

藤原岳は「鈴鹿セブンマウンテン」にも選定されています。

今回は、表道(大貝戸道)を小学生高学年からのおすすめコースとします。
裏道(聖宝寺道)よりも表道(大貝戸道)の方がよく踏まれており、登山道が安定しているので。
ただ、往復より別の道が楽しいと思われるなら、往復で変えることも良いかと思います。

フクジュソウ:例年2月末~4月下旬まで、8~9合目付近で多く見られます。
※天気のいい日しか咲きません。曇りの日は花が開かず見られません。
石灰岩地帯の落葉広葉樹林を好む多年草です。
早春に開花し、初夏に地上部が枯れます。名前が縁起よく花がきれいなことから、持ち去られることが多く減少している草花です。
自然保護にご理解、ご協力をお願いします。

※鈴鹿山系の山は山ヒルが出ることで有名です。
『山ヒル対策』をして行きましょう。

施設:
 山麓の聖宝寺
 藤原岳自然科学館
 阿下喜(あげき)温泉 あじさいの里

場所

藤原岳:
 〒527-0216 滋賀県東近江市茨川町

コース対象者

小学生高学年からをおすすめの対象にしています。
標高差約1,000m、距離約8.2km

コース概要

藤原岳登山マップ

藤原岳登山マップ


藤原岳・御池岳マップ

藤原岳・御池岳マップ


※藤原岳・御池岳マップは、『いなべ市観光協会さんホームページ』さんからお借りしています。-拡大版はこちらから-
地図を見てもらい自分でコースを考えるのも楽しいですので、体力や年齢を考えながらコースを自由に変更してください。

小学生高学年からのおすすめコースは、駐車場・・藤原岳登山口・・9合目山小屋・・藤原岳山頂・・藤原岳登山口・・駐車場へ戻ってくるほぼ往復コースです。
本格的な登山です、子供の様子をよく見て休憩を入れつつ歩いてください。

駐車場の標高:約150m
藤原岳の標高:1,144m
標高差:約1,000m
距離:約8.2㎞
時間:約420分程度(休憩含まず)

※山の天気は変わりやすいので、天気予報を見て行きましょう。
※藤原岳は約1,100m、平地に比べ約6.6℃は涼しいもしくは寒いです。
※季節に合わせて羽織れるものを一枚持って行ってください。

トイレ

駐車場と登山口の小屋にあります。頂上近く(9合目)の小屋にもあります。

交通機関・駐車場

公共交通機関:
 西藤原駅から徒歩10分で大貝戸ルート登山口に行くことができます。
 名古屋から電車で行くことのできる山ですから電車で行くのもおすすめです。
車:
 西藤原小学校前の駐車場80台程(300円)、登山口の駐車場20台程(無料)